無意識の力

稼いでいるせどらーさんのブログで、「たった30分でカゴいっぱいになりました!」とブックオフの買い物かご一杯の商品画像があったり、「ちょっとクルマで遠征して仕入れに来たら、仕入れ過ぎてトランクに入らないです・・・」とパンパンになった車の後部座席の画像があったり。

そんな記事を見て

「なんでそんなに稼げるの??」
「私なんて2,3個仕入れられたらいいほうなのに・・・」

と感じたことはないでしょうか。

ガンガン稼ぐための秘訣、そして稼げる人と稼げない人の決定的な違い、これは一言で言うと「無意識レベル」で仕入れをしているかどうか、です。

最初から効率化を狙ったり、「どの商品が稼げるんですか?」と情報を集めていたりしても、全く稼げるヒトにはなれません。

なぜか?そして、どうしたらいいのか??というお話をします。

 「意識」と「無意識」の違い

「よし、●●をしよう」「このボタンをクリックして、ココをこうして・・・」と考えながら行動することはすべて「意識下」で行なわれているものです。

一方、そういうことを考えずにでも行えている状態が「無意識」のレベルです。例えば、心臓の鼓動なんかもそうですね。別に「血を送り出そう!」とか考えなくても、勝手に動いてくれます。

さて、「意識」と「無意識」には特定の動作を行なうにあたって性能の差があります。

カンタンに言いますと、「意識」は特定の動作の習得まで時間が短いですが、行えることは大したことありません。「無意識」は、習得までに時間がかかるものの、行なえることはとてもハイレベルなものです。

ちょっと抽象的な表現ですので、例で考えてみます。

クルマの運転免許を取りに行く人の様子を思い浮かべてみてください。初めて教習所に行くとき、エンジンのかけ方、ウインカーの出し方、ハンドルをこれくらい切るとこれくらい曲がるのか、アクセルはこういう感じで踏むんだな、ということを逐一「意識的」に理解します。

よほど緊張しているのでない限りそれをやろうと思えばできますが、どうもぎこちないし、いちいち考えていたらマトモな運転にはなりませんね。コレが「意識」の特徴です。しゃべりながら運転している人を見て、「すごいな~」と感心したりするものです。

しかしそういうビギナーも、やがて慣れてくると意識しなくても運転できるようになりますよね。左に曲がろう思うや否や、もうウインカーを出していたりします。これが「無意識」の力です。

「無意識」レベルで行なえるほど運転スキルを習得した時、クルマの運転という高度な動作も難なくできるようになるわけです。時間はかかりますが、その分出来ることはハイレベル、というわけですね。

クルマの運転という例で考えましたが、ピアノの演奏、サッカーのスーパープレイ、料理人の包丁さばき、全て「無意識の力によるハイレベルな動作」です。アタマでいちいち考えて、意識的にやっているわけではありませんね。

無意識レベルにまで落とし込むには

ということを考えてきますと、何をするにも「無意識」レベルで行なえるようになれば一人前になれるんだ、ということがわかります。

では、どうしたら特定の動作を無意識レベルにまで落とし込めるのでしょうか?

先ほど列挙した

●車の運転
●ピアノの演奏
●サッカーのスーパープレイ
●料理人の包丁さばき

を考えると、ある一つの共通点に気が付くのではないでしょうか。

そうです、「繰り返し何度も何度も練習をする」ということですね。

才能や生まれ持った身体能力はプロレベルでは問われるかもしれませんが、そこそこ一人前に行なえるレベル、他の初心者からしたら「すごいな~」と思われる程度には、反復練習によって到達することができます。

凄いせどらーたちの実態

ここまでのこと踏まえて、冒頭の点に戻ってみます。

●30分足らずで、カゴを一杯に仕入れられるせどらーさんがいます。
●初めて行く遠征先の店舗で、クルマをパンパンにするくらい仕入れられるせどらーさんがいます。

彼らのようになるには、仕入れ判断やリサーチ作業の多くを「無意識」で行なえるレベルになる必要があります。「こういう商品は稼げる」「こういうモノレートのグラフは実はキケンなんだ」という判断を、ほぼ無意識に下しています。

もちろん頭で考えることだってありますが、初心者せどらーが頭で考えたりマニュアルで言われていることを思い出したりしていること(=意識で行なっていること)をもはや無意識に行なっているんです。

単純な例として、商品のバーコードの位置があります。最初は、DVDのバーコードを探すときに裏面だのBOXケースの底だの、探してしまうことがあります。しかしリサーチに慣れたせどらーは、商品を手に取った瞬間ほぼ無意識にバーコードの面を見ています。

「いやいや、それくらいは当たり前で私だってやってるよ」

と思われるのでしたら、それは無意識レベルに落とし込み始めている証拠です。

無意識レベルで仕入れをするために

仕入れ判断・リサーチ作業のほとんどを「無意識」レベルで行なうためにするにはどうしたらよいか、答えはカンタンですね。

ドライバーやピアニストと同じように、ひたすら反復練習を繰り返すということです。

私が、せどり初心者さんに1~3か月くらいは全頭検査をお勧めする理由はココにあります。

圧倒的な作業量をこなし反復練習を繰り返すことによって、

●リサーチという作業そのもの
●モノレートやアマゾンサイトを分析すること
●売値から手数料を引いて計算すること

これらが徐々に、時間をかけて「無意識」の領域に入ってきます。

繰り返しますが、無意識レベルに落とし込むには時間がかかるんです。ですから、最初から効率化しようとしたり、稼げる情報だけを追い求めてリストせどりをしようとしたりしても、一向に稼げるようにはならないんですね。

いま、思うように仕入れができないという状況に置かれているのでしたら、「体得できるまでリサーチ量をこなしたか? アタマで考えてしまっていないか??」ということを自問してみてください。

確かに、利益の出る商品が売っていなければ、どんなプロせどらーでも仕入れることはできません。ただ、これまで70店舗くらいブックオフを回ってきた経験からすると、そういう状況は非常に稀(まれ)です。大物を狙って入店し、見つからなかったということはありますが、じっくりリサーチして一本も利益の出る商品が見つからないなんてことは、まずありません。

自分が無意識にできることを紙に書いてみれば、自分の「無意識の力」はとても大きいことに気付くはずです。

そこに「仕入れ」と書けるように、リサーチの反復トレーニングを頑張っていきましょうね。

びすこ

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